英国庭園2

2018/10/09

 

  

 今年は秋が早い。

 

 例年10月の初めに紅葉する白駒池の紅葉が今年は9月末に紅葉してしまって、いつもは10月なかばに紅葉するはずの城の平で現在紅葉がすでにはじまっている。例年に比べて、10日ほど秋が早くきてしまった。夏の異常酷暑の影響かもしれない。

 

画像:白駒池。2008/10/09撮影。10年前に撮り貯めた写真。寒さが例年より10日分だけ早く到来していることを示す写真。

 

 

 

 とはいえ、我が家での気温は朝が7℃、日中が20℃くらいだから、寒くもなく、暑くもなく、快適気候である。

 

 

 最近面白いなと考えた映像作品が二点ある。

 

 その一つは、103BSテレ東で放映された『イコライザー』 (The Equalizer)2014年にアメリカ合衆国で製作されたアクションスリラー映画。製作・主演はデンゼル・ワシントン、監督はアントワーン・フークア。

 

 なにが面白いか、といえば、「巨大悪」との闘いである。CIAで「闇の殺し屋」をやっていたと思われる経歴の黒人の中年男性と、ロシアのマフィアの親玉との死闘を描くスリラー映画で、その暴力部分については、「ゴッドファーザー」を凌ぐ迫力がある。

 

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テリーと名乗る少女娼婦のアリーナ。彼女がロシア・マフィアにぶちのめされて、ICUに担ぎ込まれたことが発端で、ホームセンターに勤めていた黒人の中年男性ロバート・マッコールが立ち上がる。

 

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 あらすじは「イコライザー」を読んでいただくか、YouTube を見ていただくのが早い。DVDもある。

 

 テンポが速くて、たるみがない。最初から最後までテレビから目が離せない。デンゼル・ワシントンは凄い俳優だね。昔だったらジャン・ギャバンなのだろうが、あの時代のスター俳優の凄みを完全に通り越している。まあ、アメリカ社会とロシア・マフィアが作り出した凄さなのかなあ。

 

  

 ところで、前にご紹介したNCISネイビー犯罪捜査班 については、私はまだこの映画を毎日二本ずつ食い入るように見ている。「テレビ映画の傑作」という私の評価はかわらない。現在は第9シーズンを放映中なのだが、最近は筋立てがもっと大がかりになり、アメリカ社会の内部を覗き込むようなスリルがあって、大層楽しい。

 

  

 このNCISつまり海軍犯罪捜査班の捜査の基本はどうやら

 

 

1. コンピューター操作によるインターネット情報の精査、たとえば電話の交信先ならびに内容の復元とか、街路写真の瞬時復元とか、E-mailの発信先の特定とか。

 

2. DNAなどの科学的情報操作による人物の特定 

 

3. 化学物質の構造式の瞬時特定

 

 

などである。これらの情報の迅速で的確な提供がNCISの犯罪捜査の基幹を形作っていて、捜査班メンバーの現場捜査とか死体解剖による昔からのファクト・ファインディング手法は単なる「糸口」にしかすぎないようになっていることだ。

 これらの情報捜査が迅速に専門家によって行われ、「動かぬ証拠を瞬時に突きつける」ことがこのテレビ番組の現代的な面白さを作り上げている、と思う。

 

 

 私はかれこれ60年近く前に、大学の実験室で試験管を振り振り、多数の試薬を使って、試料の分析実験を行っていたのだが、NCISのアビーによれば、試料の化学式などは最新式の質量分析機を使えば、どういう物質でも、いかなる微量でも、直ちに分析同定できるのだそうで、アメリカには日本の島津製作所を上回る能力の分析装置製造会社があるのだなあ、と感心させられる。まあ、実際にはかなり大きな分析室と多数の機械と多数の人員が必要なはずだとは思うけど。

 

 

 上に述べたDNA解析とか、物質の化学構造分析とかいうのは、それぞれに分析機械があって、機械に依存するのが本質なのだが、コンピューターによる情報収集はあくまでも、人的能力に依存しているように見える。人がインターネット内をコンピューターを使って探し回るのだ。NCISではティモシー・ファラガット・“ティム”・マクギーという人物が他業務も併せ、この仕事を請け負っている。彼の出身はどこかよく知らないけれど、多分MITではないのかな。最近は大学でプログラミングを教え込むらしい。

 

画像 マクギー

 

 

 旧世代人間である上司のリロイ・ジェスロ・ギブス、同僚であるアンソニー・“トニー”・ディノッゾ、ジヴァ・ダヴィードには真似のできない芸当で、これが彼のNCIS内での存在価値を際立たせている。

 

 

 毎日毎日「NCIS」を鑑賞しているうちに、私もマクギーの真似をしたくなった。

 

 それで、インターネットで調べたら、プログラミング入門書としてコーリー・アルソフ『独学プログラマー』日経BP社がベストセラーらしいことが分かったので、この本を購入してPythonの勉強を始めた。

 

 

 年寄りの冷や水かもしれないけれど、30年ほど昔、コンピューターについて何の知識もないままExelを勉強し、それなりに仕事用のソフトを完成させた経験もあるから、なんとかなるだろうと思っている。

 

 

 

 では皆さま、ご機嫌よう。